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ルシファー・エフェクト  新刊

ふつうの人が悪魔に変わるとき

ルシファー・エフェクト

各方面から絶賛され、TEDでも大反響を呼んだNYタイムズ紙ベストセラー、日本語版ついに登場!

著者 フィリップ・ジンバルドー
鬼澤 忍
中山 宥
ジャンル 心理学
出版年月日 2015/08/08
ISBN 9784903212463
判型・ページ数 A5・808ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

序 章
第一章 悪の心理学 〝状況〟が人格を変える
天使と悪魔とふつうの人間/集団虐殺、レイプ、テロ/人間性の暗黒面を探る旅

【スタンフォード監獄実験】
第二章 日曜日。突然の逮捕
共同の悪、共同の善/街を二分した大学紛争とその余波/最悪のスタート/ いよいよ本番へ/警官がドアをノックする/ 「ちっ、ちっ、ポリ公が来やがった」/「逮捕される準備はできています」

第三章 尊厳を奪い去る儀式
監獄生活の規則/反逆へ向かう最初の徴候/前日の看守オリエンテーション

第四章 月曜日。囚人の反逆
反逆の芽生え/囚人八六一二の崩壊が始まる/夜間の看守、やる気満々に

第五章 火曜日。訪問客と暴徒の二重苦
ルールを改訂するも、悪夢の点呼は続く/施設の安全を確保しなければ/偽善の仮面舞踏会/暴徒をあざむく工作

第六章 水曜日。制御不能
聖職者のパズル/スチュワートの帰宅/新しい囚人の行方/今日も魔の夜間シフトへ/あの〝軍曹〟が立ち上がる/ソーセージの威力/毛布をめぐる駆け引き

第七章 「仮釈放」という権力
自由を取り戻すチャンス/第二回仮釈放委員会

第八章 木曜日。現実との対峙
暴行事件が発生/「あなたは、あの子たちにひどいことをしてるのよ!」/ 「おまえたちはラクダだ。交尾しろ」

第九章 金曜日。意外な終幕
金曜日の最後の点呼/公選弁護人による査定/ 「実験は終わりだ。全員、自由に帰っていい」/私自身がまんまとのみ込まれる/全員が再集合した報告会/囚人や看守になった感想/六日間で人格はどう変わったか?

第一〇章 スタンフォード監獄実験の意味 人格豹変の魔力
データ分析に先立つまとめ/データから読みとれる事実/録画データを分析すると/スタンフォード監獄実験の教訓と意義/なぜ〝状況〟が重要なのか?/〝社会的現実〟の力/   偶然の出来事で脚光を浴びる/監獄実験が行なわれた当時の時代について/〝システム〟が最重要である理由

第一一章 監獄実験の倫理と広がり
完璧な人間が歪曲するとき/スタンフォード監獄実験は倫理にもとるか?/〝絶対的な〟倫理に反しているか?/では〝相対的な〟倫理は?/波紋の広がり/インターネットで一気に影響力が増す

【悪をめぐる実験の数々】
第一二章 権力への「同調」と「服従」
実験で明らかになった状況の力の新事実/権威への盲従──ミルグラム実験の衝撃/ナチ・コネクション──それはあなたの町でも起こるのか?/悪の陳腐さ/命じられるままにわが子を殺す人々

第一三章 没個性、非人間化、そして怠慢の悪
没個性化──匿名性と破壊衝動/非人間化と道徳からの解放/怠慢の悪──何もしない傍観者/状況の力をあなどるな/リンゴ、樽、荷車、商人に目を向ける

【アブグレイブ刑務所】
第一四章 アブグレイブの虐待と拷問
理不尽な虐待に理屈をつける/事件現場──アブグレイブ刑務所/被告──フレデリックとはどういう人物か/状況──1A棟における悪夢とナイトゲーム/デジタルに記録された悪行/アイヴァン・フレデリック軍曹、訴追される/看守から囚人に転落した苦しみ/諸悪の根源を求めて

第一五章 〝システム〟にメスを入れる
アブグレイブ虐待調査がシステムの欠陥を暴き出す/ヒューマン・ライツ・ウォッチ報告書──「拷問のやり逃げ?」/いたるところ拷問だらけ、騒乱のおまけつき/頂点に切り込む──チェイニーとブッシュの責任/陪審員のみなさん、評決をどうぞ/スタンフォード監獄実験が、軍の研修の指針となる/陽光を入れる

【そして、英雄になる】
第一六章 あなたが次の英雄だ
望まない影響力に抗う方法を身につける/英雄的行為とは何か?/英雄を対比する──非凡さと凡庸さ/英雄的行為は、人間のつながりの証

原 注

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内容説明

考案者が初めて明かす「スタンフォード監獄実験」の全貌と悪をめぐる心理学実験の数々、アブグレイブ刑務所虐待の真相

 

人間の知られざる「悪」の本性とは?

戦争、テロ、虐殺、施設・家庭での虐待、いじめ、差別、企業の不正……

人を悪に走らせる「状況」を暴く衝撃の書

 

【本書に寄せられた推薦の言葉】

 

 

この本は、「人間行動」、とくに「人はなぜ悪行をなすのか」についてのあなたの常識を劇的に変えてしまうだろう。衝撃的にして、いま最も必要とされる一冊だ。

 

──マルコム・グラッドウェル 『第1感』著者

 

 

 

人間の心理と現代の文化を鋭く分析する本書は、学術的であると同時に空恐ろしい。どんな個人や組織にも堕天使ルシファーが潜んでいるという事実を突きつける。政治、経済、歴史、さらには宗教も、すべてが悪の足跡に汚れていることを暴き出す。著者の洞察力に感謝しつつ、その戒めに耳を傾けるべきだ。

 

──ブライアン・キーナン 『An Evil Cradling』著者

 

 

 

生涯にわたる優れた研究の成果を明かしながら、ジンバルドーは、善良な人間が状況の力に押し流されて「悪魔の使徒」に変身しかねないことを実証する──あなただって例外ではない! しかしそれだけではなく、不正な秩序に対して私たちがどう立ち向かっていくべきなのかも、ここには示されている

 

──ゲイル・シーヒー 『沈黙の季節』著者

 

 

 

ここ四半世紀、本書ほど重要かつ魅力的な本には出会ったことがない。ジンバルドーの力作『ルシファー・エフェクト』は、情熱的な文章を通じて、悪の根源を暴きつくす。おかげで、闇の正体を把握できるばかりか、そこに光をもたらすための手がかりも得られる。あらゆる人々にぜひとも読んでもらいたい。

 

──ジョン・D・ハンソン ハーバード大学法学大学院法律学教授

 

 

 

この本は、人間の暗い本性を見せつける一方、教訓に耳を傾ける者には、大いなる希望を与えてくれる。あたかも小説のように読める一方、聖書と同じくらい含蓄があり、しかも、すべて徹底した科学的な研究に裏づけられている。

 

──アンソニー・プラトカニス 『プロパガンダ』著者

 

 

 

社会科学者のみならず、政治家、意思決定者、教育者らにとっても必読。米国をはじめ、世界全体が自滅的な方向へむかっていると憂慮する人なら、ぜひとも目を通すべきである。

 

──アメリカン・サイエンティスト 米国の専門誌

 

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